平成28年 8月24日~26日 総務財政委員会行政調査
活動報告2016.09.01
総務財政委員会行政調査が行われました。
【視察実地日程】 平成28年 8月24日(水)~26日(金)
【視察者】 神戸市会議員 高橋としえ
【視察地】
川崎市 殿町国際戦略拠点 キングスカイフロント
・ナノ医療イノベーションセンター
・ジョンソンアンドジョンソン(株) 東京サイエンスセンター
台東区 台東デザイナーズビレッジ
港区 一般財団法人 機械振興協会経済研究所
新宿区 新宿区役所
千代田区 一般財団法人 自治体国際化協会(別名 クレア)
中央区 NPO法人 ふるさと回帰支援センター
分刻みのスケジュールでしたが、
最先端の技術水準を持つ企業や、
一般的に世間にはあまり知られていない団体が、
行政に携わる私達の日常に大きく貢献してくれている実情を知ることができ、
感動の連続でした。
この中で特に印象に残った訪問先について感想を述べてみます。
写真は、ジョンソンアンドジョンソン(株)
東京サイエンスセンターの入り口です。
8月24日(水)
■川崎市 殿町国際戦略拠点 キングスカイフロント
同敷地内 ナノ医療イノベーションセンター
同敷地内 ジョンソンアンドジョンソン(株) 東京サイエンスセンター
羽田空港から橋を渡ってすぐの川崎市殿町にある
国際戦略拠点キングスカイフロントは、
神戸市が推進する医療産業都市と同様、
医療関連企業を誘致した集積地です。
ポーアイの小型版というイメージですが、
産学官連携の視点で見ますと、
慶応大学のキャンパスが敷地内にあったり
難治性ガン治療のためのナノマシン開発や
採血不要のがん診断システム開発といった
最先端医療に携わるナノ医療イノベーションセンターでは、
東大や東工大、東京医科歯科大学等の有名大学が
積極的に研究に関わっている点では、
神戸市の先を言っているようにも感じました。
また、ジョンソンアンドジョンソン 東京サイエンスセンターでは、
循環器内科の3D透視システムや脳神経外科のハイブリッド治療の研究等、
まさに医療の最先端技術の宝庫ともいえる拠点を視察しました。
国際線が発着している羽田空港にすぐ近い
交通至便性と産学官連携の利点を生かし、
これからまだまだ発展しそうな予感がしました。
写真はジョンソンアンドジョンソン(株) 東京サイエンスセンター内です。
8月25日(木)
■一般財団法人 自治体国際化協会(別名 クレア)
この団体は、宝くじ協会の収益金の内、
毎年25億円が拠出された自治体の国際協力を支援する団体です。
宝くじ協会自体が、全国47都道府県と政令指定都市が主催しておりますので、
間接的に神戸市も出資していることになります。
ニューヨーク、ロンドン、パリ等世界主要都市7か所の海外事務所を持ち、
自治体の国際交流の支援と自治体の海外調査の支援等を行っています。
また、自治体が外国人教師を任用する際の、
JET プログラムという語学指導等を行う外国青年招致事業
(The Japan Exchange and Teaching Programme)を行っています。
教育の国際化が叫ばれ、神戸市の英語教育に欠かせない外国人講師は、
この団体を通じたJETプログラムに応募した方たちなのです。
自治体の国際化には欠かせない団体ですね。
しかし毎年25億円もの資金が拠出されているなら、
もっと積極的にクレアの海外事務所を活用できれば
神戸市の海外事務所(中国2ケ所、アメリカ1ケ所の計3ケ所)も
いらなくなるのでは。
現に東京都の海外事務所はゼロですし、大阪府は上海に1ケ所だけです。
【視察を終えて】
以上が今回行政視察をした先の主な内容です。
キングスカイフロントの視察では、
医療産業都市を目指す神戸市も、
最先端技術を持つ医療関連企業を
まだまだ誘致しないといけないと感じましたし、
立ち遅れている産学官連携強化の面でも一層の努力をしないと
神戸市は都市間競争に負けてしまうという危機感をも感じました。
また財政改革の面では、
自治体国際化協会(別名クレア)をもっと積極的に活用することでの
経費削減も可能のように感じました。
今回の行政視察では、
東京一極集中がますます進んでいるというのが感想ですが、
地方創生が叫ばれる中、神戸市が都市間競争でも勝ち抜くには、
私達の主張でもある道州制のような地方分権強化のための諸施策を推進し、
我々議員と神戸市行政当局が一致協力して
一層の努力をしていかなければいけないと強く感じました。
写真は羽田空港を望む写真です。