令和元年 第2回定例市会第2日【9月議会】 提案説明・決算質疑(ながさわ議員)
活動報告2019.09.26
平成30年度決算質疑において3項目の質疑を下記の通りさせていただきました。
1 RPA活用による業務改革・働き方改革について
RPAとは「ロボティック・プロセスオートメーション」の略語でホワイトカラーの主に定型作業をパソコンの中にあるソフトウエア型のロボットが代行・自動化するというものです。
RPAを導入する5つのメリットがあります。
①ホワイトカラー業務の自動化・効率化
RPAはオフィス業務の代行を可能にし、誰もが簡単に業務の効率化・自動化を実現できるのがRPAを導入する大きなメリットです。
②生産性向上
オフィスでは、基幹システムがベースにあり、業務が多忙になると解決策は基幹システムをカスタマイズするか、もしくは人員を増やすかでした。
RPAの速度は人間のパソコン操作速度の3倍です。
また、人間が1日8時間働くところ、RPAは3倍の24時間時間働くことができます。
単純計算では人間の9倍の生産性があることになります。
③人的ミスの防止
人間が行う作業には意図せずミスが起こってしまう事があります。
人間が集中力を持続できる時間は限りがあり、特に繰り返し行う作業の場合は、
問題が発生しても気づきにくくなるでしょう。
④コスト削減
日々の作業工数削減・残業削減、その結果人件費削減につなげるという考え方です。
⑤人材不足の解消
RPAは作業ができる時間の制限もなし、ホワイトカラー業務における人材不足の問題解消に期待が寄せられ市職員が市民に寄り添った職務に力を注いでもらえます。
コスト削減・ミス削減に加え、働き方改革の即効薬としても期待されるRPAですが、神戸市でも効果が出る事は判明しており、導入が早ければ早いほどコスト削減の効果は大きいことから、 迅速に取り組みを進めるべきではないでしょうか。
2 神戸市において水素エネルギーの目指す姿について
先日、NEDO国立研究開発法人、新エネルギー・産業技術総合開発機構が、可視光を利用して水を分解する酸硫化物光触媒を開発したとの発表がありましたが、この技術が水分解反応に応用可能となれば安価な水素製造プロセスの実現が期待できます。
今後、この取り組みの実証実験を神戸市に誘致するなど、神戸市でも製造・発電できる取り組みを進めるべきではないでしょうか。
将来、この神戸で、安価な水素を製造・発電し、そして利益を享受する。
そして、神戸市民に還元したいと思います。
3 神戸市営地下鉄の更なる収支改善について
高速鉄道事業会計は、黒字となっているものの、海岸線が現状、大幅赤字となっているなど、市営地下鉄の厳しい経営状況を踏まえれば、これまでとは違う、抜本的な取り組みが必要ではないでしょうか。
今後の市営地下鉄について、経営計画をどのように考えるのか、お伺いいたします。
再質疑1、
人口減少社会では乗降客数が減り、収入も下がる可能性が高いため、損益分岐点を下げるためにも経費削減に取り組む必要があります。
無人運転導入やRPA導入などの業務改革を行うべきと考えますが、どうお考えでしょうかお伺いいたします。
再質疑2、
収支改善のためには、付帯事業の収入を増やす必要があると考えます。
例えば、広告収入を拡大する為に外郭団体である神戸交通振興株式会社だけではなく民間事業者、導入を積極的に取り組むべきではないでしょうか、見解をお伺いいたします。
再質疑3、
次に、乗降客数増加のためには、現在再整備が進められている地下鉄沿線の中央卸売市場において東京の築地、大阪の黒門、明石の魚の棚のように、一般客向けの観光施設を整備しインバウンド需要も含めた観光客誘致に資する観光資源を開発をできないのか見解をお伺いいたします。
再質疑4、
大阪市営地下鉄が民営化され誕生した大阪メトロでは、公務員から転身した職員が主体となり主要駅の改装や夢洲駅近くのタワービル建設等、多くのプロジェクトを進めていると聞いています。民営化を契機に、職員の意識改革や士気向上が図られたと聞くことから、本市でも民営化による経営改善などの抜本的な取り組みを検討してはどうか、 見解をお伺いいたします。
本日は、少しでも財源を生み出す事はできないのかという観点から質問させていただきました。
子育てを応援する為には、財源が必要です、高齢者を守るにも財源が必要です。
そして「若者にえらばれる神戸」にする為には、多くの投資が必要となります。
様々な方法で、少しでも財源を生み出し、神戸市を活性していきたいと思います。
以上で、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。